〜ともし火〜


  部屋の明かりを 全て消して
  小さなランプに 火を灯す

   窓の向こうには 雪明かり
   部屋には拾った松ぼっくりと
   燐寸を擦っての ともし火

「こっちにおいで」
 そう呼ばれ
 ゆっくりと彼のもとへと 誘(いざな)われ

 こんな小さな灯りなのに

 心の一番奥底で 優しい気持ちが湧き上がる
 貴方の愛おしい腕のなか 今宵 夢のなかに居る…

著作:紫草

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