〜朝の便り〜

 朝顔の開く 朝
 早朝の 朝日のなかに
 浮かぶ顔

 墨を磨り 筆に含ませ
 机に向かい 文字走らせる

 如何お過ごしでしょうか と
 相手の体を気遣って 使う定型文言は
 必要ないと 呼びかける

 おかあさん
 もうすぐ お盆がやってきます
 早いもので 来年は七回忌
 貴女の愛した孫たちは 中学生になりました――

著作:紫草

back  poems-list  next
inserted by FC2 system