〜宇津田姫〜

冬がくる
思いがけなく 早い雪

雪原に立つ 白い
それとも吹雪に 黒い
心の中の暖かさ 春の姫へと受け繋ぐ――


神々しいまでの彼女の姿 風吹く冬に見え隠れ
冬渡りゆく鶺鴒が 飛翔のなかに魅了され
白(しら)姫の名のもとに 冬司り春を待つ――

著作:紫草

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