『指環綺譚』
りゅうへ 貴方がこれを読む時、私は、もういません。 りゅうと知り合ってからの毎日は、本当に倖せの連続で、私はちょっと欲張り過ぎてしまったようです。 次から次へと夢が叶ってしまうと、人はどんどん我儘になっていくのかもしれません。 いい事があれば悪いこともある。そんな簡単なことに気付くのが遅かったみたい。 今は感謝の言葉しか出てきません。 りゅう、本当に有難う。 あっちで、ちゃんと赤ちゃん産んで頑張って育てるから安心してね。 りゅう、ばいばい。 愛 【了】