暮れなずむ空 ワインカラーに染まりゆく ほんの少し前までの 秋の爽やかさは影潜め 夜の帳が下りるまでの 少しだけ蠱惑的に黄昏る刻 秋の夕暮れ 迫る夕闇 この不可思議に 何隠す 幽玄の美 幽玄な世 人が優しき恋心 今再びの焔灯して―― 【終わり】