雨が降る さらさらと 一粒の雨の雫を 目で追うと 淀む空気が流れ出す 雨が降る ざあざあと いつしか 稲妻を連れてくる 稲光の中に 何を見る 空に続く 架け橋を 雨が降る 生きとし生けるものの 命の源 雨の音(ね)は 心和ます 魅惑の響きを 持っている 雨の日は 少しだけ 優しく 声を出してみようか 穏やかな 愛の言葉となる様に――