色とりどりの花 一斉に咲き乱れ 春の訪れ 告げし宵 桜前線北上し 近所の桜も咲き誇る 公園も 学校も そして川沿いの木も 一面が桜色に染まる
「ね。お花見は?」 ソファに座る 君が振り向いた 「約束だったな」 喜ぶ私を 呼び寄せる 「ただ、こうも言った。散る間際の…」 「花の下で、でしょ」 そう言葉を奪うと 君が笑う 私も笑う 君が少しだけ夜空を見上げ じゃあ と立ち上がった 「今夜は月が出てるから、花見酒でも一杯やるか」