〜弱音(お題・音)〜

人は 誰でも弱いものである
時には弱音を吐きたい と思ってしまうこともある
でも それをしたら立っていられないような気もする

ほんの少しでも 弱音を吐いてしまったら
その瞬間から 次を期待してしまう

だって 人は弱いものだから

もしかしたら…
もしかしたら――

そんな言葉を並べながら 待ってしまう言葉

少しだけでいい
ほんの少しの労わりが欲しい
微かな触れ合いでいい
人の温もりが恋しい
期待する思いとは裏腹に

 届かない

優しい言葉や 人肌のぬくもり
そこに 絶望を感じるくらいなら

何も言わない 一言も
誰に対しても 何に向かっても

全てを身に受け止めて
其処に在る

著作:紫草

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