〜筒姫〜

 夏感じる筒姫と 袋の中に隠れる蛍
 夏の日差し 煌々と
 それでも 夜には優しい風が
 頬を そっと撫でてゆく
 そう…
 ほんの少し前までは 夏も少しは夕涼み――

 それが今では どうだらう
 星を壊すほどの 暑い夜
 人の安らぎを 奪う苦しさ

 夏司る筒姫に 纏わりつく虫たち…
 儚い 夏の終わり

著作:紫草

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